小児科|千葉県いすみ市|外房こどもクリニック




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クリニックの取り組み

予防接種

定期接種(公費による無料券があるもの)と任意接種(自費)とに区分されます。
任意接種だから、打たなくてもいいというわけではありません。
当院で取り扱うワクチンはすべてのこどもにとって必要なワクチンです。
年齢、過去に罹った病気、基礎疾患などによって適正な接種時期や接種回数が違います。

乳幼児期の"おすすめ"の予防接種スケジュール

2012.01現在

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B型肝炎ワクチン

キャリア(持続感染状態)化しやすい乳幼児期の感染予防を目的に、乳児期早期からの接種が望ましいです。生後2, 3か月などに他のワクチンと同時接種が可能です。母親がキャリアの場合(通常、妊娠中に採血にて判定され、必要あれば説明を受けていると思います。)は、若干スケジュールが異なります。

ロタウイルスワクチン(ロタリックス®)

生後6週から初回接種を開始し、少なくとも4週間の間隔をおいて2回目の接種を完了します。遅くとも生後24週までには接種を完了させなければいけません。ヒブワクチン、肺炎球菌ワクチンなどとの同時接種で、生後2か月からの接種をお勧めします。

ヒブワクチン、小児用肺炎球菌ワクチン(プレベナー®)

母体からの移行免疫が減衰(生後6か月頃)する前に基礎免疫を得る(3回の接種が必要)ことを目的に、生後2か月からの開始が望ましいです。早期免疫獲得のためにも同時接種をお勧めします。同時接種に関する有効性、安全性に関しては問題ありません。

三種混合(DPT)ワクチン

結核流行地域等でなければ、百日咳菌への免疫を高めるためにも三種混合ワクチン(1回目)をBCG(重症結核菌感染症予防)ワクチンより先に受けましょう。肺炎球菌ワクチン、ヒブワクチンとの同時接種が可能です。

BCGワクチン

重症結核菌感染症予防を目的としたワクチンです。生後6か月までの接種が標準的です。接種漏れのないように三種混合ワクチンの1回目接種から6日以上あけて、すみやかに接種してください。

インフルエンザワクチン

全年齢において、毎年の接種が必要となります。13歳未満は、2~4週間の間隔をあけて毎年2回の接種が必要です。接種完了から2週間程度で予防効果が認められます。流行開始(2週間)前に必要回数の接種完了が望ましいです。(*流行開始の予測は難しいです。)

日本脳炎ワクチン

標準接種期間は3歳からですが、東南アジアなど流行地域への渡航が予定されているなどの場合、生後6か月からの接種をお勧めします。

ポリオワクチン

ポリオ常在国等への渡航予定がなければ、ヒブワクチン、肺炎球菌ワクチン、三種混合ワクチンの3回目とBCGワクチン接種が終了してから接種を開始してください。41日以上の間隔をおいて2回目接種が可能です。1歳になったら麻疹・風疹(MR)ワクチンをすみやかに接種するために、11か月時には接種を避けてください。(ポリオワクチン接種後27日以上あけないと次のワクチンが接種できません。)

麻疹・風疹(MR)ワクチン

1歳になったらすみやかに接種してください。肺炎球菌ワクチン追加接種、水痘ワクチン、おたふくかぜワクチンとの同時接種が可能です。

水痘(みずぼうそう)ワクチン、おたふくかぜワクチン

1歳になったらすみやかに接種してください。麻疹・風疹ワクチンとの同時接種もしくは、麻疹・風疹ワクチン接種1ヶ月後の接種が望ましいです。(できるだけ1歳代に)。水痘ワクチン、おたふくかぜワクチンも、麻疹・風疹ワクチンと同様に2回接種がより望ましいです。2回目の接種時期は、水痘は3歳、おたふくかぜワクチンは4歳を推奨します。

日本小児科学会の予防接種の同時接種に対する考え方

参考
http://www.jpeds.or.jp/saisin/saisin_1101182.pdf
日本小児科学会

日本国内においては、2 種類以上の予防接種を同時に同一の接種対象者に対して行う同時接種は、医師が特に必要と認めた場合に行うことができるとされている(1、2)。一方で、諸外国においては、同時接種は一般的に行われている医療行為である(3)。特に乳児期においては、三種混合ワクチン、インフルエンザ菌b 型(ヒブ)ワクチン、結合型肺炎球菌ワクチンなどの重要なワクチン接種が複数回必要である。これらのワクチン接種がようやく可能となった現在、日本の子どもたちをこれらのワクチンで予防できる病気(VPD: Vaccine Preventable Diseases)から確実に守るためには、必要なワクチンを適切な時期に適切な回数接種することが重要である。そのためには、日本国内において、同時接種をより一般的な医療行為として行っていく必要がある。

 

同時接種について現在分かっていることとして以下のことがあげられる(4-6)。
1) 複数のワクチン(生ワクチンを含む)を同時に接種して、それぞれのワクチンに対する有効性について、お互いのワクチンによる干渉はない。(注1)
2) 複数のワクチン(生ワクチンを含む)を同時に接種して、それぞれのワクチンの有害事象、副反応の頻度が上がることはない。
3) 同時接種において、接種できるワクチン(生ワクチンを含む)の本数に原則制限はない。
また、その利点として、以下の事項があげられる。
1) 各ワクチンの接種率が向上する。
2) 子どもたちがワクチンで予防される疾患から早期に守られる。
3) 保護者の経済的、時間的負担が軽減する。
4) 医療者の時間的負担が軽減する。
以上より、日本小児科学会は、ワクチンの同時接種は、日本の子どもたちをワクチンで予防できる病気から守るために必要な医療行為であると考える。
尚、同時接種を行う際、以下の点について留意する必要がある。
1)複数のワクチンを1つのシリンジに混ぜて接種しない。
2)皮下接種部位の候補場所として、上腕外側ならびに大腿前外側があげられる。
3)上腕ならびに大腿の同側の近い部位に接種する際、接種部位の局所反応が出た場合に重ならないように、少なくとも2.5cm以上あける。
注 1: 例外として、コレラ+黄熱ワクチンでは効果が減弱することが知られている。

同時接種について現在分かっていることとして以下のことがあげられる(4-6)。

1) 複数のワクチン(生ワクチンを含む)を同時に接種して、それぞれのワクチンに対する有効性について、お互いのワクチンによる干渉はない。(注1)
2) 複数のワクチン(生ワクチンを含む)を同時に接種して、それぞれのワクチンの有害事象、副反応の頻度が上がることはない。
3) 同時接種において、接種できるワクチン(生ワクチンを含む)の本数に原則制限はない。

また、その利点として、以下の事項があげられる。

1) 各ワクチンの接種率が向上する。
2) 子どもたちがワクチンで予防される疾患から早期に守られる。
3) 保護者の経済的、時間的負担が軽減する。
4) 医療者の時間的負担が軽減する。以上より、日本小児科学会は、ワクチンの同時接種は、日本の子どもたちをワクチンで予防できる病気から守るために必要な医療行為であると考える。

尚、同時接種を行う際、以下の点について留意する必要がある。
1)複数のワクチンを1つのシリンジに混ぜて接種しない。
2)皮下接種部位の候補場所として、上腕外側ならびに大腿前外側があげられる。
3)上腕ならびに大腿の同側の近い部位に接種する際、接種部位の局所反応が出た場合に重ならないように、少なくとも2.5cm以上あける。
注 1: 例外として、コレラ+黄熱ワクチンでは効果が減弱することが知られている。

 

参考文献

(1)厚生労働省:定期(一類疾病) の予防接種実施要領.
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/teiki-yobou/07.html
(2)予防接種ガイドライン等検討委員会 予防接種実施者のための予防接種必携.
発行 財団法人予防接種リサーチセンター 平成22 年度版 P46
(3)Plotkin SA, Orenstein WA, Offit PA. Vaccines, 5th Edition, 2008 Saunders Elsevier, Philadelphia, PA
(4)The National Center for Immunization and Respiratory Diseases, Centers for Disease Control and Prevention. 11th Edition of Epidemiology and Prevention of
Vaccine-Preventable Diseases 2009 (Pink Book). 2009 Public Health Foundation,
Washington, DC
(5)King GE, Hadler SC. Simultaneous Administration of childhood vaccine; an important health public policy that is safe and efficacious. Pediatr Infect Dis J 1994;13: 394-407.
(6)Lewis M, Ramsey DS, Suomi SJ. Validating current immunization practice with young infants. Pediatrics 1992;90: 771-773.